接写
AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

最近、「2414G」のゴリ押しが続いてしまったので、お口直しとして今回は「AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G」こと「3514G」をご紹介させて頂きたい。「2414G」や「5814G」の様な個性派レンズの中にあって、「3514G」はNikkor F1.4Gシリーズの中では比較的存在感が薄いレンズに感じられるかもしれない。しかしながら過去に撮影した写真ファイルを集計してみると、実は最も撮影枚数が多いレンズがこの「3514G」なのだ。それは何故かと言うと「3514G」は大変扱いやすく、何にでも対応できる懐の深いレンズであるからに他ならない。

具体的な扱いやすさを少々挙げてみると、第一にその「焦点距離」。35mmと言う焦点距離は、ボクが保有するレンズの中で最もクセが無いものだ。24mmのように周辺を広範囲に写し込むような広角レンズでは無いので画面構成しやすく、また58mmのような望遠ぽさも無く、とにかく扱いやすい。本ホームページを訪れて下さっている方の中にも、「35mmが最も自然に感じる」と言う方もいらっしゃるのではないだろうか。

第二に「寄れる事」。2414Gも寄れるが、3514Gは寄ってその魅力を発揮するレンズであり、小物をセミマクロ的に撮る用途に非常に適している。接写時のピント面の解像力も当然だが、F1.4Gシリーズの名にふさわしい美しく柔らかいボケ味は特筆ものであり、何でもない食事を高級で美味しそうな何かに撮る事が出来る。これはテーブルフォトなどでメチャクチャ使える特性と言えるだろう。

そして今回は、「3514G」の接写に特化した作例をご紹介させて頂きたい。2015年7月現在、マレーシアはドリアンシーズンに突入しており、このところ毎週末土日はドリアン屋台に入り浸っており、今回の被写体もドリアンおよび南国フルーツとなっている。これらトロピカルフルーツ類はマレーシアでは珍しいものではなく、見慣れてしまった感があるが、よく考えたらこれらを日本でお目にかかれる事は滅多に無いため、今のうち食べれるだけ・・・・もとい撮れるだけ撮っておこうと思っているのだ。

今回は画像をクリックすると大画面が表示されるようになっているので、興味のある方は大画面もご参照して頂ければと思う。ボクの手元にある原版ファイルはもっと凄いが、今回挙げさせて頂いた作例のピント面やボケ味、そして周辺画質などを詳細にご参照いただき、3514Gご購入の一助になればと思っているんだ。実際、このレンズは持っていて損は無い


機種 D4 「AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G」

ドリアン

ドリアンの「ドリ」はマレーシア語で「トゲ」の意。大画面を参照いただくと、無数にあるトゲのどこかにピントの芯が来ているのが見えるはずだ。そのピント面の解像力および、そこから連続して画像四隅まで広がってボケてゆくその美しいボケ味にご注目頂ければと思う。

これがメーカー希望小売価格約25万円の高級レンズの描写であり、その実力は伊達じゃない。
レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
露出モード プログラムオート
絞り F5.6
露光時間 1/125s
ISO感度 ISO200
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 35mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 手持ち


機種 D4 「AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G」

ドラゴンフルーツ

日本ではたぶんあまり見る事に出来ないであろうドラゴンフルーツ。鮮やかな赤が印象的で、とても甘そうに見えるかも知れないが、実は味が無くて個人的には美味しいとは思えない。

このような被写体は露出オーバーおよび赤が飽和しやすいので、マイナス補正をあてて撮ると良い結果を得られやすい。
レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
露出モード プログラムオート
絞り F7.1
露光時間 1/200s
ISO感度 ISO200
露出補正 -0.7
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 35mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 手持ち


機種 D4 「AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G」

ドリアン

大三元F2.8で喜ぶのはまだ早い。F2.8レンズを2段絞るとF5.6になってしまうが、コイツは開放から2段絞ってまだF2.8もあるこの余裕。標準域ではF1.4レンズこそが沼なんだ。画像中心の描写力が高いのは当たり前。画像四隅まで余すことなく美しく表現できる「3514G」には全幅の信頼をおいて良い。

ところで、 ボクはあるものが目に止まったら、それをまっすぐに捉えるようにしている。まっすぐに撮るのが最もストレートに伝わると思っており、それがボクの撮り方なんだ。
レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
露出モード プログラムオート
絞り F2.8
露光時間 1/80s
ISO感度 ISO200
露出補正 -0.3
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 35mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 手持ち


機種 D4 「AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G」

マンゴー

表面に塗布されたワックスと表皮の質感、向かって左側から光があたり、右側にかけて暗くなる陰影。そして深部に向かってボケてゆくボケ味。目の前にあるマンゴーの山を撮っただけなのに、手をのばせば取れるかのように描写してくる「3514G」のこの実力は流石としか言いようがない。

それにしても、最近プログラムオート撮影に凝っているのだが、これはある意味面白い機能だ。楽に流れないよう、積極的に使っていきたいと考えている。
レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
露出モード プログラムオート
絞り F5.6
露光時間 1/125s
ISO感度 ISO200
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 35mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 手持ち


機種 D4 「AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G」

マンゴスチン

先日、2414Gで同様のカットを撮ったと思うが、撮り比べてみるとこのような小物撮りはやはり3514Gの方が据わりが良い。そのまま撮影するとカメラが勘違いして露出オーバーになりやすいので、-0.7程度の露出補正をあてつつ良質なRAWを入手する。帰宅後の画像処理の恩恵をフルに預かるためには、その場で出来る事はキッチリやり切った撮影を心がけたいものだ。

上記のマンゴーと同様、マンゴスチンの触り心地まで伝わってきそうな・・・、素晴らしい描写性能を持ったレンズだと思う。3514Gは印象が薄いとか食わず嫌いをせず、実際に手に取って使ってみるとその素晴らしさをお分かり頂けると思うんだ。
レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
露出モード プログラムオート
絞り F4.5
露光時間 1/100s
ISO感度 ISO200
露出補正 -0.7
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 35mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 手持ち


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