喫茶「5814G」

ボクが「5814G」を購入した元々の動機は夜景や星の撮影では無くて、レストランや喫茶店では85mmでは焦点距離が長すぎると感じており、ニコンから「5814G」が登場した際にコイツが持つ58mmという焦点距離であればレストランや喫茶店で丁度良い焦点距離であろうと思ったからである。

購入して使ってみると「5814G」はボクの期待をはるかに上回る使用上の奥深さを持ち合わせているレンズで、近接撮影での美しいボケ味から始まって、中・遠景ではカリカリに解像する特性、夜景における画面全域に渡る点光源再現性、そして時に出まくる色収差やその妙など、色々な事をボクに教えてくれた。コイツを手にしてからボクの写真は間違いなく変わったと自覚しているのだが、今回は元々の購入動機であった喫茶・レストランでの「5814G」の作例をご紹介させて頂ければと思う。

やはりこのレンズの持ち味の一つは美しいボケ味。大口径がゆえに開放付近における近接でのピント合わせに苦労するが、そこは手を尽くして何とかピントをゲットする。狙ったところにキッチリ合わせられれば、喫茶・レストランで雰囲気のある写真が撮れるようになるのだ。


機種 D4 「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」

絞り F2.0

本来であれば人物を左側に配置して撮影するのが無難なシチュエーションだが、この写真で注目して頂きたいのは構図云々という事ではなく、「5814G」の美しいボケ味

向かって左側の椅子の網目を奥に向かって連続的に溶かし込む。このとろけるようなボケ味は、近接撮影時にボケ味にこだわり抜いたという5814Gが成せる技だろう。

逆光条件下によりうまくピント合わせが出来ず、LVモードの拡大鏡マニュアルフォーカスを用いて、まつ毛にピントを合わせている。
レンズ AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
露出モード 絞り優先オート
絞り F2.0
露光時間 1/60s
ISO感度 ISO200 (自動制御 普通)
露出補正 +0.3
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 58mm
AFモード LVモード 拡大鏡マニュアルフォーカス
ピクチャーコントロール スタンダード
三脚 手持ち


機種 D4 「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」

絞り F2.8

テーブルショットは椅子を後ろに引かなければならないため、少し難儀する。テーブルショットでは35mmの単焦点レンズが最も扱いやすいレンズとなるだろう。

それでも58mmという焦点距離は構図をまとめやすいため、椅子さえ後ろに引く事が出来れば食事だって難なく撮れる。ちなみに、撮った写真をすぐにSNSに載せるなどする用途ではスマホに勝てないが、こと「美味しそうに撮る」という用途では一眼レフのシステムが抜きんでているだろう。
レンズ AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
露出モード 絞り優先オート
絞り F2.8
露光時間 1/125s
ISO感度 ISO640 (自動制御 やや高速)
露出補正 +0.3
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 58mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール スタンダード
三脚 手持ち


機種 D4 「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」

絞り F2.0

F2.8〜F4程度で撮影できるのであれば扱いやすいシチュエーションとなるが、ここは敢えてほぼ開放のF2.0として撮影難易度を上げる。

ファインダー内で構図を作った上でLVモードに切り替え、拡大鏡マニュアルフォーカスにて完全なるピント合わせを実行する。そのレンズがどんなに素晴らしいボケ味を持ち合わせていたとしても、狙ったところにピントが来ていなければ意味がないからだ。
レンズ AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
露出モード 絞り優先オート
絞り F2.0
露光時間 1/60s
ISO感度 ISO280 (自動制御 やや高速)
露出補正 +1.0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 58mm
AFモード LVモード 拡大鏡マニュアルフォーカス
ピクチャーコントロール スタンダード
三脚 手持ち


機種 D3 「AiAF Micro Nikkor105mm f/2.8D」

D4 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

「5814G」はニコンが送りだした新型・次世代標準レンズであり、また、その他のナノクリF1.4Gシリーズと比較して重量が軽い。つまりD4に「5814G」を装着したこの状態がボクにとっての標準スタイルとなっている。

てのひらに吸いつくようなD4のホールド感。そして切れて欲しいと思う瞬間に確実に切れるシャッターボタンのストローク。各部が瞬時に動作し、絶妙な切り心地を体現しているシャッター性能。そして5814Gの美しいボケ味やその特性・・・。その全てが一級であり、コイツで写真を撮れるという事は最高の贅沢だと思っているんだ。
レンズ AiAF Micro Nikkor105mm f/2.8D
露出モード 絞り優先オート
絞り F8
露光時間 1/50s
ISO感度 ISO400
露出補正 -1.0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 105mm
AFモード マニュアルフォーカス
ピクチャーコントロール スタンダード
三脚 手持ち

TOP