AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
その秘めたる実力とパワー その1

「AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G」こと「3514G」と言えばボクが主に使用しているF1.4Gシリーズのうち、焦点距離35mmを守る一本であるが、「2414G」や「5814G」の強烈な個性を持ったレンズと比較して「おとなしい」とか「印象が薄い」などと評されてしまいがちなレンズである。

しかしながら、ボクの中で「3514G」の評価はすこぶる高く、35mmという何にでも対応可能な使いやすい焦点距離および、何をどのような絞り値で撮影しても決して期待を裏切らない安定した描写力を持ち合わせ、ボカしてよし、寄ってよしの、とにかく迷ったらコレ一本あれば何とかなる的な安心感があるレンズだ。よって、ボクが所有するF1.4レンズの中で最も使用頻度が高いのが他でもない、この「3514G」だったりするのだ。

しかも、ニコンの公式HP上にて「Noct-Nikkorの思想を受け継ぐ描写力・・・」と解説されている通り、夜景を撮らせたら「5814G」と肩を並べる実力を持ち合わせていることは本レンズを語る上で決して見逃してはならないポイントだ。つまり、日中や通常のシチュエーションで「3514G」が我々に魅せるその描写力はまだ世を忍ぶ仮の姿に過ぎず、コイツは夜に使った時にその本性を現す、羊の皮をかぶった狼なのだ。

普段ボクが「3514G」を用いるときは食事撮りやスナップなど軽めな写真が多いのだが、今回は「3514Gのマジ撮り」と称して、シンガポールの夜景および日の出前を撮影してきたので、マジキチF1.4G沼に堕ちている方、堕ちそうになっている方、まだ堕ちていない方のご参考にすべく、以下2ページに渡って「3514G」の夜景画像ご紹介させて頂きたい。

今回の装備は「D4」、「3514G一本」、「小型三脚」、「レリーズケーブル」のみというシンプルなものだが、35mm一本でここまで撮れるのだ。

機種 D4 「AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G」

絞り F4

ドカーン!とこれが「3514G」の実力。レンズには一言も二言も言いたい皆様も、画像隅々に渡って徹底的にご観察頂ければと思う。その圧倒的なパワーを前にすると、「コイツはやっぱりスゲーレンズだな・・・。」と認めるしかない。しかも、この描写力を持ってしてもまだF4という余裕・パワーも見逃してはならないポイントだ。

ところでこのマリーナベイサンズを正面から狙おうとしたとき、丁度「月」が水平線から昇ろうとしている事に気が付き、これはシャッターチャンスと言わんばかりに月が丁度良い位置に来るのを待ってからシャッターを切った。
実はこの日はマレーシアからインドネシア、シンガポールへの移動で疲れていたので夜景撮影に行くか否か迷ったのだが、結局疲れた体にムチ打って撮影に出かけたものである。このカットが撮れるのであれば、出かけた甲斐があるってものだ。

全ては、まだ見ぬ理想の一枚のために。
レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
露出モード 絞り優先オート
絞り F4
露光時間 4s
ISO感度 ISO200
露出補正 +1.0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 35mm
AFモード LVモード拡大鏡マニュアルフォーカス
ピクチャーコントロール 風景
三脚 小型三脚・レリーズケーブル・ミラーアップ

機種 D4 「AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G」

絞り 開放

クラーク・キーからの眺め。

今回お供させていたのは手のひらサイズの小型三脚。大型三脚ならば自由自在に構図が作れるが、小型三脚は手すりや何か台のようなものに乗せて使う事になる。

よって構図作りには苦労する事になるのだが、小型三脚を乗せられる台を捜しながら撮影するのもまた楽しいし「オツ」なものである。

なにより、軽いのが良い。
レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
露出モード 絞り優先オート
絞り F4
露光時間 3s
ISO感度 ISO200
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 35mm
AFモード LVモード拡大鏡マニュアルフォーカス
ピクチャーコントロール 風景
三脚 小型三脚・レリーズケーブル・ミラーアップ

機種 D4 「AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G」

絞り F2.0

クラークキーで1段絞っただけのスナップショットを撮ったもの。

このように、「奥に向かって連続する何か」を見つけると、それを撮らずにはおれなくなるのはボクだけではないはずだ。特に、ボケの美しいレンズを持つとその楽しみが倍増する事になる。

ちなみに、ピント面から向かって手前側はマゼンダ寄りの色収差、奥側に向かってグリーン寄りの色収差が出ているのもこの作例を観察するにあたって見ておきたいポイントだ。
レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
露出モード 絞り優先オート
絞り F2.0
露光時間 1/20s
ISO感度 ISO200
露出補正 +0.3
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 35mm
AFモード LVモード拡大鏡マニュアルフォーカス
ピクチャーコントロール 風景
三脚 小型三脚・レリーズケーブル・ミラーアップ

機種 D4 「AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G」

HDR合成RAW現像 (0補正 and -2.0補正)

「シンガポール・マリーナベイの夜明け」

これは、新たな作風を模索すべくボクが最近挑戦している、「HDR合成」という手法を使って2枚のRAWを重ねて現像処理したものである。「HDR合成」については別項を用いて詳述したいと思っているのだが、1枚のRAWだけでは表現しきれなかったものが出来るようになると確信している。

最近の大型アップデートでLightroomで気軽にHDR合成が楽しめるようになったので、Lightroomをお使いの方は是非挑戦してみよう。

てか、このレンズマジ鬼
興味のある方は画像をクリックして頂き、その大画像を隅々まで御観察頂ければと思うんだ。目が肥えたあなたでも、普通に「3514G」が欲しくなっちゃうだろう。
レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
露出モード 絞り優先オート
絞り F5.6
露光時間 1/1.8s and 1/8s
ISO感度 ISO200
露出補正 0 and -2.0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 35mm
AFモード LVモード拡大鏡マニュアルフォーカス
ピクチャーコントロール 風景
三脚 小型三脚・レリーズケーブル・ミラーアップ

機種 D4 「AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G」

絞り F4

「シンガポール・マリーナベイの夜明け」

夜明けカットを撮影するために、朝5時45分に起床し、そのままマリーナベイまで徒歩30分。ボクは現在マレーシア在住であるが、シンガポールのマリーナベイエリアはとにかく歩き尽しており、どこで何が撮れるか、そして使用するレンズの焦点距離まで全部頭の中に入っている。だからこそレンズ一本だけで勝負できるというのもあるだろう。
レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
露出モード 絞り優先オート
絞り F4
露光時間 5s
ISO感度 ISO200
露出補正 +0.3
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 35mm
AFモード LVモード拡大鏡マニュアルフォーカス
ピクチャーコントロール 風景
三脚 小型三脚・レリーズケーブル・ミラーアップ

AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
その秘めたる実力とパワー その2


TOP