連邦裁判所
「ISTANA KEHAKIMAN」
その1

ボクは細かいことは全く気にしない性格だが、こと「写真を撮る」という事に関しては、180度も人が変わったかのように細かい事まで気にする人間に変貌してしまう。具体的には、やれ瞳の中に写る風景が確認できるほど瞳にピントが合ってなければならないだの、ビタ0.1mmの手ブレが許せないだの、背景に余計なものが一つでも写り込んでいるのが許せないだの、中心・水平・ボケ味・光芒の形・周辺画質を求めるのはまあいいとして、ズームは焦点距離のキリ番じゃなきゃExifが美しくないだの・・・、たった一枚の写真にかけるチェックポイントはとてつもなく多い。

それなりに長く写真を撮ってきて、「あともうちょっと。あともうちょっと。」と求めているうちに、他人から見たらとんでもなく細かい事まで気にしながら写真を撮るようになってしまった。しかし、ボクは適当にシャッターボタンを押しただけで奇跡の一枚が撮れるほど強運の持ち主でもなければ、最小の労力で最高の結果を叩き出せる技量の持ち主でもない。ボクに出来る事と言えば、その場にしつこく通って、自分が出来る事はキッチリやり切ろうとする事だけなのだ。

と、言う訳で、本撮りでのブルーモーメントの青が薄くなってしまい、それがどうしても気に入らない「連邦裁判所・ISTANA KEHAKIMAN」を再度撮影してきたので以下にご紹介したい。あの時の作例で何が気に食わないか具体的に言うと、1枚目はブルーモーメントの色は良いが「中心が僅かにズレている」のが気に食わない。本撮りの3枚目では絶好のタイミングを逃して「ブルーモーメントが薄くなっている」のが気に食わない。時間にしてたった3分の遅れが撮り逃しという結果に直結しているのだ。でも、気に食わないなら、また撮りに行けば良いだろう。納得いくまでしつこく通うってのは、写真にとって重要な事だとボクは思うんだ。

ところで、このHPを訪れて下さっている方では、最近ボクが連日のように朝撮り・夜景撮りしているように感じられるかもしれないが、ここ最近は朝ならヘイズ(煙害)もなく、また曇り空に覆われる事もないため、日の出数分前には非常に美しいブルーモーメントの青を撮影できる、いわば絶好期だからだ。経験上、その時に撮っておかないと次に好条件に恵まれるのはとんでもなく先になってしまう。また、夕方になるとあっという間に雲が広がる事が多いため、朝5時起き日の出前狙いがここ最近の撮影スケジュールだ。

装備は「D4」、団子三兄弟「2414G」「3514G」「5814G」、「三脚」および「レリーズケーブル」となっている。いつものように画像をクリックすると大画面が展開されるようになっているので、興味のある方はそちらも参照して頂ければ幸いである。


機種 D4 「AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G」

絞り F8

数分後に始まる本格的なブルーモーメントの前に、
夜景の鬼レンズを3連発でご紹介させて頂きたい。
「AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G」
「AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED」
「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」


撮影場所の前後移動はあるが、殆ど同一構図で同じ時間帯で撮影している。これら3本の夜景レンズが叩き出す描写を拡大、「画面左下隅に写るホースの描写」まで精査し、あわよくば購入への動機づけとして頂ければと思う。

「3514Gは他と比べておとなしい?」
それは、とんでもない誤解だ。

これが、「3514G」のパワー。
レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
露出モード 絞り優先オート
絞り F8
露光時間 20s
ISO感度 ISO200
露出補正 +0.3
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 35mm
AFモード LVモード 拡大鏡マニュアルフォーカス
ピクチャーコントロール 風景
三脚 三脚・レリーズケーブル・ミラーアップ

機種 D4 「AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED」

絞り F8

「3514G」に引き続き、ナノクリf/1.4Gシリーズの中で、ある意味最もマジキチレンズとも言える「2414G」の登場である。

開放で寄って撮れば24mmとは思えない反則級の「ふんわりボケ」を味わえるレンズだが、夜景で使うと豹変する。同じレンズで撮ったとは思えない。

そして、これらレンズが持つパワーを100%引き出すためには、きっちり・丁寧に撮る事が欠かせないだろう。そして、それはボクの期待を裏切ったりなんかしないんだ。
レンズ AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED
露出モード 絞り優先オート
絞り F8
露光時間 13s
ISO感度 ISO200
露出補正 +0.3
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 24mm
AFモード LVモード 拡大鏡マニュアルフォーカス
ピクチャーコントロール 風景
三脚 三脚・レリーズケーブル・ミラーアップ

機種 D4 「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」

絞り F5.6

3連発のシメを飾るのは「5814G」を於いて他にないだろう。コイツはニコンが放った最新型の標準レンズであり、夜景スペシャルの鬼レンズでもある。

夜景を撮らせたらブッチギリ。コイツの右に出るレンズは他にない・・・。と、言いたいところだが「3514G」も素晴らしい夜景性能を持っていることは無視できない。結局のところ「2414G」「3514G」「5814G」の3本はボクにとって外すことが出来ない鉄板レンズとなっているのだ。

「5814G」は近接では柔らかな描写をするが、この程度の中・遠景では性格が豹変し、高解像度レンズとなる。タマネギの先っぽの針まで克明に描写する。
レンズ AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
露出モード 絞り優先オート
絞り F5.6
露光時間 6s
ISO感度 ISO200
露出補正 +0.3
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 58mm
AFモード LVモード 拡大鏡マニュアルフォーカス
ピクチャーコントロール 風景
三脚 三脚・レリーズケーブル・ミラーアップ

機種 D4 「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」

絞り F5.6

晴れた日の、たった数分しか発生しないブルーモーメント。日没のブルーモーメントとは違い、日の出前のブルーモーメントには「爽やかさ」があって好きだ。

どんなに眠かったとしても、この瞬間だけはアドレナリンが出て目が醒める。使用しているレンズが「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」であれば尚の事。幻想的なブルーが神聖なモスクを包み込み、奥に続くメタルの質感を「5814G」独特の描写を以って描写する。

最高の瞬間を、最高のレンズで。

一写真好きにとって、これ以上至福の瞬間が他にあろうか。
レンズ AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
露出モード 絞り優先オート
絞り F5.6
露光時間 3s
ISO感度 ISO200
露出補正 -0.3
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 58mm
AFモード LVモード 拡大鏡マニュアルフォーカス
ピクチャーコントロール 風景
三脚 三脚・レリーズケーブル・ミラーアップ

ISTANA KEHAKIMAN 夜明け (2)

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