逆光
AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF

かれこれ20年の歴史を持つ8514Dは間違いなく銘玉だと思っているのだが、この8514Dについて評価を調べると必ず出てくる話が、「8514Dは逆光に弱く、ゴースト・フレアが出やすい。」というネガティブ意見である。このことは以前から多くの方々が指摘しており、8514Dの代名詞的弱点と言えるものだが、ボクは2006年末にこの8514Dを新品で購入し、過去8年間にわたって扱い続けて逆光で困ったことはたったの一度もないため「ゴースト・フレアなんて殆ど出ないのに、なぜそこまでゴースト・フレアを気にされる方がいらっしゃるのだろう?」と長年不思議に思っていた。しかし、遂にその謎が解けそうな展開になってきたのでご紹介させて頂きたい。

ボクは大手価格掲示板にて情報収集や意見交換をさせて頂いているが、8514D板にて脱線気味に「8514Dの逆光耐性」について議論をさせて頂いたところ、今回非常に有意義な情報を多くの方から頂く事が出来た。その真相についてはニコンのみぞ知るところだが、それらの情報にはかなりの信憑性がある。今回得た情報を、言葉を替えてそのままここに載せるような行為はしたくないので、興味のある方は下記URLを参照頂ければと思う。


今回の話の発端(価格コム)
ニッコール8514Dにすべきか、それともシグマ8514 DG HSMを待つか

撮庵 (Tori-An)さんのブログ
Nikon Ai AF NIKKOR 85mm f/1.4Dは逆光に弱いのか?

価格コム
【新旧比較】現代版Dタイプ こんなに改善!


端的に言うと、「製造番号20万台」と「製造番号30万台40万台」ではレンズ・コーティング仕様が違う可能性が高い。8514Dでは2005年の過渡期と、そして2006年7月がターニングポイントだ。実際ボクが8514Dを購入したのは2006年11月で製造番号は「405693」。つまり40万台に切り替わった直後に購入している事になる。
そして20万台の8514Dを所有する方の逆光作例を拝見させて頂いたのだが、確かに逆光で大きなフレア・ゴーストが確認でき、しかし40万台のボクの8514Dではそのようなフレア・ゴーストに悩まされたことはたったの一度もない。つまり、「8514Dは逆光に弱い」というご意見が出てもおかしくないし、「決して逆光に弱くなんかない」というボクのような意見も出ておかしくない、両者とも本当のことを言っている可能性が高いことが分かったのだ。

ボクは製造業に携わっているので、RoHS指令は避けて通れないことも知っている。これらの情報を総合して見ていると「それはかなりあり得るな。」と思える。また、これは8514DのみならずDタイプ長寿レンズを購入するにあたって非常に参考になる情報だ。思い返すと2006年よりさらに前に購入した35mmF2Dは逆光に非常に弱い玉だったが、今現在でもカタログに残っており、今製造されている35mmF2Dはボクが使用していた35mmF2Dよりも逆光耐性が強い可能性が高い。


ボクは「設計が旧いから・・・。」という理由で「Ai AF DC-Nikkor 135mm f/2D」に踏み込むのは敬遠してきたが、こういう事情があるなら話は別


「出来たて・新品の135mmF2Dで娘たちを撮ってみたい・・・。」


胸の内に湧き上がってきた、そんな欲求をどのように抑えようか、今考えている所なんだ。

機種 D3 「AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF」

逆光

頭上から思いっきり太陽が照りつける条件下で撮影したカット。

ボクの8514Dは仕様変更があったと思われる2006年7月直後、2006年11月に購入した玉だ。製造番号は40万台の「405693」だ。
レンズ AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF
露出モード 絞り優先オート
絞り F3.2
露光時間 1/400s
ISO感度 ISO200
露出補正 0
測光モード スポット測光
焦点距離 85mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール スタンダード
三脚 手持ち

機種 D4 「AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF」

逆光

直射してくる夕陽で自分の目が痛くなるほどの逆光条件下で撮影した一枚だが、ゴーストは発生していない。

もしこのレベルをダメと言うならば、何がどうなったら満足されるというのだろうか?
レンズ AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF
露出モード 絞り優先オート
絞り F2.8
露光時間 1/200s
ISO感度 ISO140
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 85mm
AFモード AF-S シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 手持ち

機種 D4 「AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF」

逆光

日本の自宅にて撮影した一枚。日本特有の強烈な西日が後頭部から照りつける条件で撮影した。

何ら問題はない。
レンズ AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF
露出モード 絞り優先オート
絞り F2.5
露光時間 1/400s
ISO感度 ISO1600
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 85mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 手持ち


機種 D4 「AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF」

逆光

ゴーストが出ていない作例ばかりだとズルいので、無理矢理ゴーストを発生させた作例。クルマ二台のヘッドライトを点灯、その真正面に立たせてシャッターを切った。ここまで強烈にやると流石にゴーストが発生しているが、それはナノクリとて同じ事

本当に仕様変更があったか否かは定かではないが、少なくとも2006年以降の製造番号40万台の玉であれば、ゴースト・フレアを過度に心配する必要はない。これでもダメならナノクリスタルコートを施された「8514G」という素晴らしい選択肢も、もちろんあるだろう。
レンズ AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF
露出モード 絞り優先オート
絞り F2.8
露光時間 1/50s
ISO感度 ISO250
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 85mm
AFモード LVモード 拡大鏡MF
ピクチャーコントロール スタンダード
三脚 大型三脚

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