THAI KRABI / PHIPHI ISLAND
タイ クラビ / ピピ島
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写真は、「その瞬間」を確実に撮るためにしっかりしたボディを選ぶ事が大事だが、それ以上にレンズが重要だと考えている。昔っから単焦点レンズしか使わず、しかもそのレンズは「2414G」、「3514G」、「5814G」、「8514D」というニコンきってのf/1.4フラッグシップ4本となっている事が、その証左である。例外的に認めたズームレンズは他に代替が効かない「14-24mmf/2.8G」1本のみという徹底ぶりから、ボクのレンズに対する考え方が少しは分かって頂けると思う。結果的に14-85mmまでの焦点距離では行き着くとこまで行った感があるラインナップとなったが、非常に残念なことにこれらは「魔法のレンズではない」のだ。

つまり一台50万のボディに一本30万のレンズを装着していたとしても、自宅に座して目の前のあるものをパッと撮っただけで、いきなり素晴らしい絵が叩き出されるような魔法の箱でもガラスの筒でもないということだ。写真において最も重要なのは、一台50万オーバーのカメラでもなく、一本30万のレンズでもない。最も重要なのは行動だ。その場所に赴き、その瞬間に立ち会い、それを撮影しようとする、その行動力こそ重要だ。

いわば当たり前のことだが、これって実際にやってみようとすると意外に難しくて、日々の生活に追われて時間がなかったり予算がなかったり、行動しない言い訳を考えたりしてしまう。でも、時間も金も有り余って好きなだけ撮影できる方って多分稀で、みなさん同じく時間がなかったり予算がなかったりする。ボクだって同じだ。要は、明日の事なんて顧(かえり)みず、何かを撮りたい・撮ってみたいと思う、その情熱こそが最も大事だろう。

ただ、ボクが他の方々と比してラッキーだと思える点は、ボクはマレーシア在住ということだ。ここマレーシアでは、日本にいるよりも圧倒的に低予算で、そして気軽に色んなところに行けるのは果てしなくデカい。この地の利を活かさない手はない。前回大型旅行に行ったのは2014年新年のバリだった。それからあっという間に9カ月が過ぎてしまったが、今回はタイの「クラビ」を拠点として「ピピ島」を訪れたので、回を分けてご紹介したい。

「ピピ島」と言われても知らない方が大半かと思われるが、2000年デカプリオ主演の映画「ザ・ビーチ」の舞台となった島と言えば、分かる方もいるだろう。ちなみに、クラビはピピ島の近くにある町の名前である。

今回の装備は
D4 (メイン機)
D3 (D4の盗難や故障など、不測の事態に備えたバックアップ)
AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED
AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
大型三脚
ポータブル三脚
レリーズケーブル
バッテリーX2に充電器
メモリーカードありったけ
となっている。

折角なので、画像をクリックすると原寸サイズの作例を見れるようにしてあるので、興味のある方はその細部まで見て頂ければ幸いである。

機種 D4 「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」

絞り F4

久しぶりに、撮れたと思える一枚。これが、「5814G」の実力
駄レンズでこれを撮ろうったって撮れないが、それよりも何よりも、その瞬間この場所に居なければ何も始まらない。

朝のブルーモーメントを撮影するべく、真っ暗闇の朝5時前から撮影を開始している。約2時間後、ボクの肉眼では既にブルーモーメントは見えなくなっているが、D4のセンサーはまだブルーモーメントを検出している。そしてブルーモーメントが完全に消失する一歩手前の朝6時55分。その瞬間を、切り撮った。ちょうど風が吹き抜けたのも良かった。「あともう一枚、いや更にもう一枚!」と、ギリギリまで粘ったからこそ撮れた一枚で、この時、この場所でボクが感じていた涼しさを表現できた。

窓枠に出ている色収差は現像ソフトでいくらでも消せるが、あえて残している。癖がないレンズはつまらない。5814Gだからこそ、この味が出せる。
画像をクリックすると原寸大表示する。
レンズ AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
露出モード 絞り優先オート
絞り F4
露光時間 0.77s
ISO感度 ISO200
露出補正 +2.0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 58mm
AFモード LV 拡大鏡マニュアルフォーカス
ピクチャーコントロール 風景
三脚 三脚・レリーズケーブル・ミラーアップ

機種 D4 「AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G」

絞り F2

これが、3514Gの描写力・表現力・そしてボケ味。
ケチのつけようがない。

3514Gの実力を検証するために撮影したうちの一枚で、一段ずつ開放から最小まで全絞り値で撮影している。

検証用だからと言って適当に撮るのはいただけない。しっかりと、マジ撮りする必要がある。
レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
露出モード 絞り優先オート
絞り F2
露光時間 1/2s
ISO感度 ISO200
露出補正 +2.7
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 35mm
AFモード LV 拡大鏡マニュアルフォーカス
ピクチャーコントロール 風景
三脚 三脚・レリーズケーブル・ミラーアップ

機種 D4 「AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED」

露光時間 20s

今回宿泊したホテルは、「SOFITEL KRABI」で、これはそのプールサイドでブルーモーメントを撮ったものである。普通に撮ったのでは面白くないので、ボクにしては非常に珍しくボク自身も入れてみた。

これまた自分を普通に写しただけでは面白くないので、遊びで自分が半透明になるように撮影してみたが、ここを訪れて下さっている方にその撮影方法を詳細に説明する必要はないだろう。
レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
露出モード 絞り優先オート
絞り F5
露光時間 20s
ISO感度 ISO200
露出補正 +2.0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 14mm
AFモード LV 拡大鏡マニュアルフォーカス
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 三脚・レリーズケーブル・ミラーアップ

機種 D4 「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」

撮影場所 PHIPHI ISLAND

ここが今回の旅行の主たる目的値、「PHIPHI ISLAND (ピピ島)」である。この圧倒的な美しさ。映画「タイタニック」の次にレオナルド・デカプリオが出演を決めた映画「ザ・ビーチ」の舞台となった島である。

この日は遠くで発生した台風の影響で波が高く、ここに辿り着くまでに散々上下左右前後に揺られた結果「ゲロッぱ一歩手前」まで船酔いしたが、このエメラルド・グリーンは船酔いも吹き飛ばす美しさだった。

でも、船酔いの影響でファインダー撮影がマジ出来ない状態となっており、ライブビューで撮影している。揺れる船と船酔いの影響で、水平が撮れた写真がなかなか撮れなかった。
レンズ AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
露出モード 絞り優先オート
絞り F5.6
露光時間 1/320s
ISO感度 ISO100
露出補正 -0.3
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 58mm
AFモード LV AF-F ノーマルエリア
ピクチャーコントロール 風景
三脚 手持ち

機種 D4 「AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G」

絞り F2.5

ポートレートは被写体も大事だが、それと同じくらい大事なのが背景の雰囲気。南国のホテルはどこでどのように撮っても、背景の雰囲気が決まりやすいので撮影が非常に楽だ。

ISO1800を感じさせない画質は、流石D4だ。
レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
露出モード 絞り優先オート
絞り F2.5
露光時間 1/80s
ISO感度 ISO1800 (自動制御)
露出補正 +0.3
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 35mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール 風景
三脚 手持ち

機種 D4 「AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G」

絞り F8

ボクの重要な撮影テーマの一つは、日没直後と日の出直前に、空が濃い藍色に染まる「ブルーモーメントの写真」だ。早朝5時から撮影を開始しているが、あいにくの雨で美しいブルーモーメントは望めない。そこで、ブルーモーメントを間接利用した写真を撮ろうと考え方を切り替えた
これは下り階段の踊り場で、180度くるっとターンして更に一歩階段を下りた時に見つけた一角。ここは絵になると思い、「2414G」で切り撮った。
あいにくの雨。それでも、濡れた地面がブルーモーメントの青を反射し、独特な雰囲気を切り撮る事が出来た。逆に、雨が降っていなければこれは撮れなかった。撮影時間は朝6時20分。
レンズ AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G
露出モード 絞り優先オート
絞り F8
露光時間 2s
ISO感度 ISO200
露出補正 -0.3
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 24mm
AFモード LV 拡大鏡マニュアルフォーカス
ピクチャーコントロール 風景
三脚 三脚・レリーズケーブル・ミラーアップ

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