「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」

「14-24mmf/2.8G」, 「24mmf/1.4G」, 「35mmf/1.4G」, 「58mmf/1.4G」, 「85mmf/1.4D」, 「300mmf/2.8D」および「x2テレコンバーター」というラインナップを揃えた今、一般的な撮影シーンでは撮れない物はないという布陣が完成した。

特に14mm〜85mmの布陣は「狂気の沙汰」と言えるもので、Nikonユーザーであれば一度は憧れるものとなったが、実はこの布陣をもってしても弱点が一つだけある。それは「マクロ撮影」だ。ボクが所有しているマクロレンズは「AiAF Micro Nikkor105mm f/2.8D」というDタイプの旧いレンズである。旧さで言えば「300mmf/2.8D」も負けていないがそこはサンニッパ。その性能は今でも十分通用するものだが、「105mmf/2.8D」は流石に分が悪く、ピント位置での解像力はそれなりにあるがボケ味が綺麗ではなく、AFも鈍重なうえに中抜けが多いレンズである。
ただしボクの過去の作例を見返してもわかるとおり、もともとマクロの使用頻度はそんなに高くないので、優先順位も低いままで今まで更新の機会を逸してきていたのだ。マクロよりも先に更新しなければらならないレンズがあったのだ。しかしf/1.4レンズをコンプリートした今となっては、次なるターゲットはマクロレンズだ。

現実的な選択肢としてはニコンの「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」か「AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED」となるだろう。両者とも等倍撮影が可能だが、画角・ワーキングディスタンス・ボケ量が異なる。
VR有無の差もあるが、VRはレンズの本質を決めるものではないので無くても問題ない。むしろVRが無い方がカッコ良い。分かりやすい例では、もしf/1.4のハイエンドレンズにVRなどという自転車の補助輪みたいなものがついていたらカッコ悪いと思う。VRつきレンズは望遠のみとしたい。

少し話がそれたがもともと「105mmf/2.8D」を使ってきた身としては、「105mmf/2.8G」が第一候補だったが、「60mmf/2.8G」は巷ですこぶる評判が良いレンズであり、実際にニコンセンターにて「60mmf/2.8G」を試写し、評判通りの高解像、爆速AFレンズということは確認できていた。
そして今回、日本に一時帰国したときに友人が所有している「60mmf/2.8G」をお借りして屋外で実戦撮影する事が出来たので以下にご紹介したい。

使ってみて納得。これは噂以上、ボクが思っていた以上に素晴らしいレンズだった。超・高解像度、爆速かつ厳密なAF追従精度、扱いやすい60mmという画角。

これは、良い。

次なるターゲットはこのレンズだ。

機種 D4 「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」

絞り F7.1

サイズを1500ピクセルに小さくしたとしても、解像感が伝わってくる。ボクは普段、ボケ味重視なので解像力を必要以上に求める事はしていないが、マクロは別。

この解像感は、魅力的だ。
レンズ AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
露出モード 絞り優先オート
絞り F7.1
露光時間 1/160s
ISO感度 ISO200
露出補正 -0.3
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 60mm
AFモード LVモード AF-F
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 手持ち

機種 D4 「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」

絞り F7.1

とても小さな花だが、等倍撮影が可能なので顕微鏡のように大きく写すことが可能だ。

しべの一本一本まで完全に解像するパワーには恐れ入った。小さくリサイズしているが、原版はもっとすごい事になっている。
レンズ AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
露出モード 絞り優先オート
絞り F7.1
露光時間 1/125s
ISO感度 ISO250
露出補正 -0.3
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 60mm
AFモード LVモード AF-F
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 手持ち

機種 D4 「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」

絞り F7.1

目にピントを合わせたいが、被写界深度が浅すぎてしまって目のどの位置にピントを持ってくるか迷うシチュエーション。

昆虫は目が大きいうえに、マクロは被写界深度が極端に浅いから撮影には苦労する。かといって絞りこむと昆虫の動きでもブレるので、単純に撮っているようでも試行錯誤しながら撮っているのだ。
レンズ AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
露出モード 絞り優先オート
絞り F7.1
露光時間 1/160s
ISO感度 ISO200
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 35mm
AFモード LVモード AF-F
ピクチャーコントロール スタンダード
三脚 手持ち

機種 D4 「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」

絞り F2.8

撮影時刻は朝の4時半ごろなので、色温度が朝仕様になっており、調整せずに敢えてそのままにしてある。

バラの撮影は難しいのだが、撮影を難しくさせる理由の一つに「風」がある。たとえそれが微風だとしても、マクロ撮影においては致命的にバラの花が揺れてしまう。
それでもこのレンズの爆速AFとD4の追従性能によって、マクロ撮影としては新体験とも言えるべきAFを味わってしまった。
これを使ってしまうと、105mmF2.8のDタイプは使ってられなくなる。全てにおいて60mmマクロの方が優れている。
レンズ AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
露出モード 絞り優先オート
絞り F2.8
露光時間 1/500s
ISO感度 ISO400
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 60mm
AFモード LVモード AF-F
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 手持ち

機種 D4 「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」

絞り F4

ボクが育てているバラ「レディ・オブ・シャーロット」
玉ボケを確認するために撮影したもの。玉ボケ感を出すために絞りはF4として背景に木漏れ日を配置している。

もっといい背景があれば、もっといい玉ボケが期待できるだろう。
レンズ AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
露出モード 絞り優先オート
絞り F4
露光時間 1/160s
ISO感度 ISO400
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 35mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 手持ち

機種 D4 「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」

絞り F5.6

ボクが育てているバラ「スカボロ・フェア」。
派手さが無いバラだが、圧倒的な四季咲き性と、和の精神を持つお気に入りのバラだ。

「スカボロ・フェア」のしべを狙って撮った。
レンズ AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
露出モード 絞り優先オート
絞り F5.6
露光時間 1/1250s
ISO感度 ISO200
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 35mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 手持ち

TOP