D4のライブビューマクロ撮影

ボクの写歴はフィルムの一眼レフから始まっているので、実はコンパクトデジタルカメラをほとんど使用したことがない。もちろん当時の一眼レフはフィルム式だったので、背面に液晶モニターなんてついているはずもなく、コンパクトデジタルカメラの背面液晶を見ながら撮影している姿を見て、「あのようなブレを誘発するような撮影方法は認めない!」と考えていた。
その考え方はデジタルカメラになってからも同じで、ファインダー越しに撮影するスタイルに拘(こだわ)り続けており、D300やD3のライブビュー撮影機能なんて興味もなかったし使おうとも思わなかった。

D4を手にするまでは。

D4を手に取って、すぐに気がついたのはD4の全体的な扱いやすさ。特にD4のライブビュー撮影機能は、今現時点をもってしても使い方がよく分からんD3のライブビュー撮影機能とは雲泥の差の分かりやすさであり、感動的なほどに使いやすいと感じたものだ。一言で言うならば、説明書不要。

ライブビューに限ったことではないが、とにかくD4は直観的に扱える。これは撮影現場に出れば如実に助かる大切な機能である。

D4のライブビュー撮影ボタンは背面に配置されており、ボタンひとつであっという間にライブビュー撮影モードに切り替わる。

顔認識など、各種オートフォーカスも充実しているが、大口径単焦点開放付近で動き回る子供の「瞳」を狙うような用途には向いていない。向いていないというか無理。「はいチーズ」が限界だと思う。

よって、使ってみてすぐに思ったのは、最も好適な被写体は、静物の撮影や風景など止まっているものだという事だ。
これがD4のライブビューの画面。

infoボタンを押すと、前後左右の水準器、水平垂直の基準線、表示なし等に切り替わってゆく。

情報量が豊富で見やすい。

絞り込んでいくと画面が暗くなって行くのは構造上致し方がないだろう。
そして再生画面と同じようにグリグリッっと拡大してゆくとまるで顕微鏡のように拡大されてゆき、ファインダー越しではもはや不可能というレベルでの厳密なピント合わせが可能になる。

これは中心部のサンゴを拡大していったものであるが、微細な穴までも克明にピントを確認できる。これはファインダー越しで目視できるレベルを超越しており、これこそがライブビュー撮影での真骨頂である。

ピントを合わせたら後は慎重にレリーズを押すのみ。非常に単純明快で分かりやすい。結果は下記一枚目の写真である。

もちろん、D3のライブビューでも同様のことが出来るのだが、D3はレリーズモードダイヤルをLVに合わせても液晶画面には何も表示されず、シャッターボタンを押して初めてミラーアップして液晶画面に表示される。シャッターボタンを押すと妙にミラーがバタバタ言う。撮影した後はまた液晶画面が真っ暗になるのでもう一度シャッターボタンを押す必要がある。そんななので、テンポがメチャクチャ悪いのだ。テンポが悪い機能は、即ち使えない機能だ。しかし、D4は直観的にサクサク撮影を進められるのでストレスを全く感じない。

ボクはD3とD4以外のカメラを使わないので、その他のカメラはどのようになっているのか全く知らないのだが、少なくともD4のライブビュー撮影機能は、静物マクロや風景に「使える」機能なのだ。

機種 D4 ティオマン島で拾ってきた貝殻やサンゴ。

ライブビュー撮影機能を使ってサンゴの微細な孔にピントを合わせた。

ファインダー越しではここまで厳密なピント合わせは難しいだろう。
レンズ AiAF Micro Nikkor105mm f/2.8D
露出モード 絞り優先オート
絞り F11
露光時間 1/4s
ISO感度 ISO200
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 105mm
AFモード ライブビュー マニュアル撮影
ピクチャーコントロール スタンダード / WBプリセットマニュアル
三脚 三脚/レリーズケーブル/ミラーアップ

機種 D4 絞りを一段ずつ絞って撮影して、雰囲気の良いものを載せた。

マクロは実際に撮影するまでどこまでピントを合わせたらよいのか迷う事があるが、その場合は一段ずつ絞って撮って、後で選ぶのも一つの手であろう。
レンズ AiAF Micro Nikkor105mm f/2.8D
露出モード 絞り優先オート
絞り F5.6
露光時間 1/10s
ISO感度 ISO200
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 105mm
AFモード ライブビュー マニュアル撮影
ピクチャーコントロール スタンダード / WBプリセットマニュアル
三脚 三脚/レリーズケーブル/ミラーアップ

機種 D4 マクロレンズを利用すると、身の回りにあるあらゆる小物が被写体に成り得る。本来写真を撮るためのレンズすらも、撮影対象に出来てしまう。

これは折り紙つきの実力に、そのレンズ本体もカッコ良い「AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED」を机に置いて撮影したものである。そのまま撮影すると単なる商品撮影になってしまうので、マイナス補正を思い切りかけて特徴的な部分のみを浮き上がらせるようにし工夫した。
レンズ名と金冠の間にピントを置き、最大値まで絞ってその両方がボケずに写るようにしている。
レンズ AiAF Micro Nikkor105mm f/2.8D
露出モード 絞り優先オート
絞り F40
露光時間 2s
ISO感度 ISO200
露出補正 -2.0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 105mm
AFモード ライブビュー マニュアル撮影
ピクチャーコントロール スタンダード / WBプリセットマニュアル
三脚 三脚/レリーズケーブル/ミラーアップ

機種 D4 ボクが最も愛してやまないレンズ、それがこの「AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF」だ。ボクは旧いレンズを愛用している通り、スペックマニアではないが、やはり「1.4」には特別な価値がある。

これはD4のライブビュー画面。

「4」の文字にピントを合わせたのだが、永い間このレンズを使っていて「ニコンの梨地塗装はこんな風になってたんだ!」と、新たな発見をしてしまった。
レンズ AiAF Micro Nikkor105mm f/2.8D
露出モード 絞り優先オート
絞り F4.5
露光時間 1/8s
ISO感度 ISO200
露出補正 -1.0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 105mm
AFモード ライブビュー マニュアル撮影
ピクチャーコントロール スタンダード / WBプリセットマニュアル
三脚 三脚/レリーズケーブル/ミラーアップ


TOP